2018年01月一覧

年表における元号表記についての考え方の変更について

7夜連続」としてたのですが、どうも書くべき話からすると8回ぶんあるために「8夜連続」に変更します。

今宵の話は、昨今話題の「改元」について、です!!

「完全戦国年表・第3版」では、基本的に改元日以前は前の元号という扱いにしていました。

一世一元の制が取られ即日改元となる前は、基本的に年初に遡及して(=1月1日にさかのぼって)改元が適用されることになっていたとされています。ですが、実際に出来事が起こったときは遡及改元前のため、改元を適用するのは改元日から、としていました。

ですが、「完全戦国年表・第4版」では、改元があった年は遡及で改元されたものとして11日から新元号という表記にしています。これは「完全幕末年表・第1版」も同じです。

変更した理由はズバリ、スマホ対応。スマホファーストにした結果、西暦と元号はスマートフォンでは必ず太字で項目とは別の装飾を行い。スマートフォンでは1行で表示するよう改良を行いました。その結果、tableの中で元号を変えると分かりづらくなるため、改元があった年は旧暦11日にさかのぼって改元があったという考え方を採用し、改元後の元号を西暦のとなりに表記するように改めました。その代わりですが、改元はすべての元号について改元日を必ず入れるようにしています(従前は抜けていた項目もあったはず)。

ふつう、旧暦(太陰太陽暦)において元号と西暦を併記するときは、歴史学においては元号のあとに括弧書きで西暦を書くのが正しいやり方、ポピュラーな書き方です。

が、「完全戦国年表」「完全幕末年表」では利便性・可読性を優先して、旧暦であっても西暦につづけて、元号を括弧書きにしています。私はこれを「教科書暦」と読んでいます。小学校から高校の歴史教科書はこの表記のようです。なお、全部確認したわけではないです。

新暦(グレゴリオ暦)と、その日本における元号の年が一致しないことがあるのは、「新暦換算について」で述べたとおりです。

ですから、元号が主、西暦が従というのが187311日より前では正しいのです。が、とにかく分かりやすさ重視です。

と、「完全戦国年表・第4版」のように新暦推しなサイトをやっている割に、「戦国時代人物名鑑」「日本の城リファレンス」「幕末明治人物名鑑」全部旧暦、しかも教科書暦の書き方なのはどうかって感じもする。せめて人物名鑑の生没年くらい新暦併記出来れば良いのだが。


完全戦国年表/完全幕末年表:技術ばなし

Merkmark Timelines」は某CMSで運用されています。いずれは採用CMSを公表していろいろノウハウも共有していきたいのですが、本日時点では保留させてください。もうちょっといろいろ対応してからが良さそうなので。

Merkmark Timelines」は2012年以来さくらインターネットでホスティングしてきたのですが、今回エックスサーバーに移転しました。理由はさくらインターネットはSSLをリバースプロキシで利用可能にしており、https判定の自由度がないため。まあ、結果として全面SSL移転を決意したのであまり意味は無いかと思っていたのですがじつは、手持ちのガラケー(NTTドコモ N-03Dau GRATINA KYY06Y!mobile CRESTIA 402KC)でSSL接続してみたところ、どうも証明書読み込みで上手くいかず接続できない。そのため、ガラケーの場合は一律でSSLでなく非SSL接続するようにしています。別に困る内容(問い合わせフォームも設置していない)ので、この際良いかと。今日の時点では割り切ってしまっています。

……その勢いならiモード版/Y!ケータイ版も移行出来るのではという話もあるのですが、画像の多くをRetina対応したせいか画像がやたら重く、ちょっとまだ無理かも。これは改善の余地があるので、少し考えます。

UTF-8、スマホ対応といったあたりはASAHI-NETサーバ時代にすでに実現出来ていたのですが、今回の目玉?はついに年表もスマートフォンの場合にはtableでなくきちんと文字が大きくなるよう表示をcssで制御した点でしょうか。まだまだ美しさはないのですが、ようやく手を付けることが出来たのです。

他の話としては

  • twitterカード/OPG対応
  • faviconをつけた
  • 人物や城のページはfacebook/twitter/はてなブックマーク/LINEの共有ボタンをつけた

といったあたりでしょうか。

実は大きな話として、今回から戦国武将人物名鑑の各人物ページもいサイト内リンクに対応したというのも大きなところ。ずっとリンクをたどってだらだら見ることが可能になったというわけです。CMSを使ったので完全手打ちではなかったのだけども、当初投入する作業がありリンクのURIが決まっていなかっため、結局は手作業になってしまったのでした。が、年表でのリンクの作業時はsedをつかって1秒で作業出来たので進歩進歩。

ということで、CMSに投入しているのもあるので、データ取り回しであれやこれやも出来るのですが、そのあたり実現は先になりそう。

もうちょっとCSSで使い勝手を良く出来る部分もあって、一番危急のタスクとしては、人物名鑑と日本の城リファレンスのトップページ、1ページに長々とリストをのっけているけどもスマホでもPCでも見づらい&クリックしづらいの二重苦なので早期に改善していきたい。

Webの見てくれの部分ではフッター(Copyright)を必ず下に表示させるためだけにJQueryを使う暴挙に出てるので、これも改善したい。誰も見ないのかもしれないけど、現状htmlのソースも整形前で汚いYO

とまあ、一応技術の完全戦国年表と言われていたところ、ようやく個人戦国サイトで人並みレベルになったので、これからよりまともにしていきたい所存。ブログ形式の戦国時代ページだけじゃ寂しいからね。まだまだ個人戦国ウェブサイトの先陣を切り続けたい所存です。


「完全戦国年表」「完全幕末年表」に広告が載る日は来るのか

さて、編纂後記怒濤の7連発、第4夜。きょうは「完全戦国年表」「完全幕末年表」に広告掲載がされる日は来るのか、大いに語る。

結論から書くと、しばらくは載せる気は無い。が、絶対に載せないと言い切るつもりも、無い。

そもそもなんで「完全戦国年表」に広告が載ってないかというと、ズバリ公開当初のASAHI-NETサーバの規約上、広告掲載がNGだったからという理由だけ。正直、中学/高校生でお金は欲しい時期だったから、広告掲載OKのサーバだったらそのまま載せてた気がする。現に、当時個人ページで数少ない広告プログラムだったCSJ Banner Exchange向けのサイズでバナーが作られていたりするのだから。でも、掲載なくそのまま更新休止となった次第。

で、以前書いたとおりにばたばた忙しい大学生時代の最中、Googleアドセンスも登場したわけだけど、基本は「ASAHI-NETサーバの規約」で掲載をせず至ったというのが基本線。

一方で、「完全戦国年表」は学校からのアクセスが多く、おそらくは調べ物学習の類で使われていた節がある。そういう教育目的の利用が多いサイトで広告バナーというのはそぐわないという判断も出てきたわけで。

昨今、広告プログラムも増え、Webサイトの収益化が容易くなったのは喜ばしい面が多いことは承知している。が、スマホ時代になり、ユーザを強引にアプリインストールに誘導すべく誤タッチを期待しての動く広告、ウィルスに感染しましたとミスリードしてのアプリインストール誘導、画面を大夫塞いでの動画広告、UX/UIの考えを一瞬で全て吹き飛ばすスプラッシュ広告……はっきり言ってウェブは終わったなと言わざるを得ない末期的状況。Web屋は胸に手を当て自問自答すべきだ。「動機善なりや、私心なかりしか」と。腐りきっている。堕落しきっている。終わってる。織田信長に出てきてもらった方がよいのではないか。

と、ここまで書いておいてなんだが、「完全戦国年表」「完全幕末年表」に広告を載せるとしたら、以下2パターンの場合がある。

1つは、個人的に宣伝・告知したい話が出てきたとき。

それはMerkmark Timelinesの自社広告かもしれないし、個人的に関わっているイベントの宣伝告知かもしれない。どちらにせよ、既存の広告プログラムでは合致しないので、自サイトでバナーを出す形となる。

もう1つの場合は、私個人が生活に困るような事態が発生したとき。

サーバー代含め現状は個人の持ち出しである。教育目的をあるから、基本は趣味だからと基本は完全自己負担である。……参考文献に関わった諸先生方が薄給(失礼!)であれだけの成果を出してきたことを考えれば安いものなのだが、生活も出来ない事態になったときは広告が普通に入る事態もあり得る。……そんな事態になったときはサーバー解約しろよって話であるが(苦笑)、独自ドメインに移した以上退きたくはない。この個人ホームページ業界で20年も看板さらし続けてきた執念を舐めてもらっちゃ困る。

ということで、基本は広告は載らない方向なので、心地よく「完全戦国年表」「完全幕末年表」を見てもらいたい。念のために書いておくと、「寄付をお願いします」と画面占有する文言を出すこともないので安心してほしい。

まあ、スマホ向け広告をあれだけ非難しておきながら、ASAHI-NETサーバー時代にたびたび使ってた某アクセス解析はスマホだと「スクロールしてくる広告」が出るじゃないかとか、ね(しかも広告バナーは存外微妙)。だいたいこのブログでもアフィリエイト始めてる訳なので、別に清廉潔癖一辺倒というわけでは、ない。いい加減に、ゆるく、ぬるく。本メルクマークタイムラインズは適当だよー