第29回・何やるのか決められないのでいろいろとやってみました

 何を書けばいいのか分からぬ。別段ネタ切れなわけではない。書きたいなーと思う、紹介したかったり、批評してみたくなったりするメディアは多い。どれにしよっかなーと迷うだけである。何せ、前回が前回だったもので、それに見合うものをガツーンと推薦していかなければいけないしなあ。それに、ここんとこ忙しい、とはいわないけど、今年度四月から私生活的に、息をつく暇がなかった感じがして、そんなこと書きつつ「第三版」アップしてんじゃねーっつーのとも言われそう(最近だったら、「だっちゅーの」か?)だが、まあいい。とりあえず、こうなりゃ思いついたものは全部紹介してくれるわ! ごっちゃDEメディア市。いくとするか。



  • 書籍:PHP出版社、「戦国合戦事典」(小和田哲男著)

       この本、文庫本のおかげで740円(今の売価は知りません)と安い(私にとっては「高い」のだが)のに、なかなか充実した内容で、「事典」ではなく、それこそ文庫本として一ページから読んでいってしまいました。勿論、リファレンス的な役目としても使えて結構お勧め。



  • TV番組:日本テレビ、「知ってるつもり」

       この番組は、日本近現代史のど・まいなーな人物を取り上げる時は至極面白いと思うのだが、戦国の人物を挙げるとすると、嘘八百を並べ出して始末におえない。それも、悔しいことに「思い出せない」レベルのものばっかなのである。ああ、つかれてるのかな?私。 それはともかく、戦国時代に無知なのだったら面白いかも。小学生の時から見ている私が、「昔は」そう思っていたし。



  • 史料:角川書店、「信長公記」
       教育社の現代語訳された一連のシリーズを除けば、「歩き回らずに」出会う確率がかなり高い史料といえようか。信長公記の一般向け3つ(新人物往来社、教育社、角川書店)で唯一の文庫本にして、まさしく最高のコストパフォーマンス。ただ、「書き下し文」への訳であるので、雰囲気は出るけど、読むスピードは極端に遅くなる。御陰様で去年の5月に買ったのに未だに読み終えていない。合間合間に他の本を読んでるせいだけどね。他の「資料」でも、この角川文庫版の信長公記(奥野・岩沢氏校注)が引用されている場合が多い。



  • 書籍:学習研究社:「戦略戦術兵器事典」シリーズ
      第二巻の「日本戦国編」、第六巻の「日本城郭編」ともに勧められる。さまざまな「データ」がぎっしり★……なのは嬉しいのだが、いろいろと引っかかる点が多い。例えば、手取り川に織田信長が参加していたり、今川氏親の母親が伊勢新九郎の姉だったり、「ったく、『関八州古戦録』で合戦おってんじゃねえよ~byHN里見義堯氏」など、いろいろ問題があるが、読んでいて飽きないぞ。



  • 書籍:中公公論社、「回想の織田信長~フロイス『日本史』より~」
       これも「資料」かもしれないが、実際の目で見られた信長が語られていて面白い。信長公記よりは色眼鏡が入っているので、こちらの方が現代人向けかもしれない。冒頭のフロイス日本史の説明も十分だ。ただ、文章を読んでいると、フロイスのキリスト教関係の記述で思わず苦笑してしまうことも。



     なんか「書籍」ばっかりだが、まあいいか。最近「小説」をやっていないんで、文章にしたいとは思うんですが、どうも、一通りの作家はやった気はするので。遠藤周作とか、吉川英治、三浦綾子、早乙女貢といたあたりも紹介すべきなのかな。(T氏の小説は「資料」として使えてしまうのしか読んでいないので、とてもじゃないが取り上げられない。最近出された本をパラパラ見ると、そうでもなくなったようだが)まあ、次回は30回記念なことだし、ひとつぱあっとやるか。




    何かありげな筆者

    (初出:「戦国メディア市・第29回」1998.8.9)