出来事の瞬間まで分かる年表「完全近現代史年表」2018.12.6 AM0:00Debut!

「完全近現代史年表」の新機軸とは、ズバリ「秒まで分かる年表」

そもそもの「完全戦国年表」制作のきっかけが、何月何日まで分かる年表が少ないことにあり、史料が豊富な近現代においてなら、何時何分まであって良いのでは…とずっと思っていました。構想18年(2000年制作)にしてようやく公開することが出来、感慨もひとしおです。(実はあったASAHI-NETの制作予告ページ

が、課題もありまして……今日はそれらについて述べさせて下さい。

時間まで記載している項目が少ない

はい、出落ちからしてダメダメです。高らかにポリシーを謳いながら、口だけでしかない!
が言い訳させて下さい。
法律の施行や条約の発効等、午前0時0分が明らかなものは明記が無いだけで自明の内容となります。
それらは少数派で…リサーチ不足項目が多い一方、本当に史料が思いつかない項目もあり、悩ましいところです。本当に秒まで書けた項目って1,2じゃないかとも。よく、時刻まで暗記している生徒の数が話題となる広島原爆投下ですら、解釈によって時間が違うなど(今回は日本で一般に言われている午前8時15分を採用)、正直発見も多くありました。

時差の未考慮/タイムゾーンの不統一

全項目何時何分と書けないことは覚悟してたんです。正直不完全燃焼なのは、時刻をすべて日本標準時に統一出来なかったこと。戦後はそれらで作成していたのですが、戦前はその限りで作成出来ていない項目が多くあり、今回はいったん「時刻発生時刻」ベースで作成せざるを得ませんでした。出来事が起きた当地の時間、となるのですが、例えば真珠湾攻撃など日米双方に関係する案件は発生地でなく書いていたりとポリシー未徹底です。本件、強力に反省しています。一方で、時刻を日本標準時順とするか、発生時刻順とするか(世界標準時基準とするか)は選べるのも面白いな、とも思います。

項目表記の不統一

この点は「新暦日本史年表」にも共通します。「完全戦国年表・第4版」「完全幕末年表」以降、年表の各項目は極力「いつだれが何をどうした」のかきちんと書こうという意志があります。が、今回は一部項目においてキレイに書くことが出来ず、事件名だけ記載する項が数多く生まれました。

傑作なのは以下項目でしょう。

3月事件

3月に「3月事件」とだけ表記(苦笑) この事件は発生日不明な事件なのですよね。

と課題も多くあるのですが、今回の「完全近現代史年表」「新暦日本史年表」では懸案の年表間移動のナビゲーションもとりあえず暫定改善したり、CSSの見直しを行ったりとメルクマークプロジェクト自体が少し前に進みました。なお「完全近現代史年表」においては、歴史でなく現在進行形で政治の事案もあるかと思いますが、項目選定や事件名・内容記載については高度な政治的判断により決定されています。あとで追記するのが良いのか、あとで削除することが可能なのか、理由説明が可能なのか、どちらから指摘されるのがマシなのか・自分好みなのか。項目は適宜更新がかかる予定ですが、当プロジェクトの更新頻度からして口だけ番長であっても怒らないで下さい。サイト公開までは出来たので、次のターゲットは「戦国時代人物名鑑」「幕末明治人物名鑑」の適宜拡充です。

あと1回、「新暦日本史年表編纂後記」を公開予定です。

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