もうすぐ最新版の将星録が出る都合上、早く書かねば。とほほ。
そう、今回は信長の野望・天翔記なのだ! このゲーム、発売された当時で一番売れたパソコンゲーム。戦国時代物が一番売れるとは何か? 何がそんなに面白いのか?
このゲームは実際の戦国時代にはありえないことがいくつか含まれている。姫武将、異常なまでの鉄鋼船の強さ、など、ゲームゲームしているところがある、そこがゲームとしての面白さを引き出しているのだよ。その面白さが新たなる戦国時代好きを生み出してくれているのだ。事実、私のまわりにもこのゲームがきっかけで里見オタクになった奴とか、真田家(昌幸、幸村とかの)を“しんだけ”とか発音しときながらゲームは滅法強い奴とかいるし。
このゲームから採用された「軍団制」は私を納得させた。私自身は前作覇王伝からのユーザーなのだが、例えば織田家でプレーする。そのとき、近畿一帯を制圧した。そのあと、わたしは絶対に羽柴秀吉を北陸に遣ったり、加藤清正を柴田勝家のもとで働かせるようなこともしない。羽柴秀吉は中国戦線で働かせ、加藤清正らの子飼いの武将はその下で働かせる。そう、史実通りにやらないと気が済まない。戦国野郎の性なのかしらね、これは。その意味で、より史実に近づいたのがよかった。
光栄から出されている関連書籍がまたいい。私は「信長の野望・覇王伝辞典」と本屋でであって、戦国時代が好きになり、ついでにパソコンの知識も得て、うちにあったPC-9801UVでこのゲームをかって、はまって、今のペンティアムパソコンを買う、という経緯。すくないだろうけど、戦国時代好きにパソコンを普及させているのではないか。やはりパソコン普及にはワープロ、表計算、そしてゲームが欠かせない。
しかし、複雑すぎて初心者がなかなか入ってこない、という「全国版」「テープ版」からの熟練ゲーマーのいい草。少なくとも私のまわりではそんなことないんだけど。しかし、これはあたっているようである。私は、戦国ゲームは「天下統一Ⅱ」(システムソフト、しかも体験版。今はWindows95版がある)からだったんですんなりと入ったのかもしれないし。私自身、世に名高い名作の「武将風雲録」とかやってみたいんだけど。TAKERUおわちゃったし、中古なんかでも売ってないし。とほほ。
でも、次の将星録はほんとによさげ。今から期待してますです。これで初心者も入ってこれるでしょう。とゆうわけで、第4回は「将星録」を紹介します。嗚呼、小説を紹介できない。
DATA:信長の野望・天翔記、95年光栄
(初出:「戦国メディア市・第3回」1997.3.16)