完全戦国年表編纂後記一覧

新版「完全戦国年表」&新サイト「完全幕末年表」、本日公開!!

本日、「完全戦国年表」第4版の公開、「完全幕末年表」の公開を行いました。個人的には長年の懸案が解決した達成感がある一方、細かいところまで100%達成出来なかったところもあります。たとえば、現状「戦国時代人物名鑑」の武将名、完全な50音順でない(ソートが出来てない)状況です。CSSもズレてるところがそれなりにあると思っています。ただし、サーバー移転、SSL導入、各種ロゴなどデザイン変更など、最初にスタートすべきところは一通り織り込むことが出来たので、とりあえずは安堵しています。

内容の確認は一週実施しています。が、やはり誤字・脱字は相応にあり、随時修正を入れています。文体もあっちがいいかな、と思ったら気軽にバシバシ修正入れていく所存。ジェットコースターでもいいじゃないか!

最近、広辞苑第7版の誤りが話題ですが、幸い?こちらはウェブ媒体なので誤りがあったら即修正を入れることが出来ます。ご指摘については謙虚に対応出来ればと思います。お問い合わせのページにメールアドレスを記載していますが、Twitterへのリプライ(@merkmark)でもOKです。ちなみに、参考文献には書いていないですが、今回、年表各項目の裏取りには容赦なくWikipediaを最大限活用していることを公表しておきます。昨今のWikipediaは「要出典」の嵐なおかげでこちら側のTypoミスを見抜くには便利なのでした。Wikipediaとの比較結果、事実関係が異なった場合は、書籍に還って調べています。

最後に、今回「戦国時代人物名鑑・第2版」において相当参考にさせて頂いた谷口克広『織田信長家臣人名事典』第2版のあとがきに以下のような一説があるので紹介します。

初版の監修を引き受けて下さった高木昭作先生は、冒頭の「序にかえて」で次のように書かれている。

「この種の著作で、しかも個人のそれで、最初から完全などということはあり得ないことであろう」「この書物を将来できるだけ完全に近づけるために」多くの方々のお力ぞえをお願いしたい、と。

今回様々な文献を参考にさせて頂いたのだけども、説が古いとか以上に単純なミスで誤っているような文献もあって(※『織田信長家臣人名事典』では当たらなかったのですが)。商業誌でも見逃されることがあるんだな、と安心してはいけないと思うのですが、あれだけのOutputのあとでは本音が零れるのだなといたく感心したので引用させて頂いた次第です。仮にも完全を頭に付けてるのに言うなよって気はしますが(苦笑)、20年前以上にストレスに強くなった私、遠慮無く叩いて頂ければと思います。事実関係以外も容赦なく書いているため、武将によってはかなり辛辣な書き方になっている部分もありますが、Wikipediaではないので譲らないべきところは譲る気はありません。

さて、本日の公開を記念して(?)7日間連続の完全戦国年表編纂後記&完全幕末年表編纂後記をアップします。明日は初めての「完全幕末年表編纂後記」となります。


2018年1月26日、完全戦国年表・第4版公開!

1年1回程度は更新しています。
と、いつもブログを更新せず他のことをしてきたわけですが、今年は違います。本日公表の通り、完全戦国年表の新版リニューアルとWebサイト「完全幕末年表」公開を2018年1月26日行います。
えーと、事前予告には両方とも「2017年末公開」とあったではないか、だいたい1/26では完全戦国年表21年目ではないかとのお叱りはあるかと思います。まあ1/26も14時くらいまでに更新すればギリギリ20周年駆け込みセーフ!という与太話は置いておいて、少し完全戦国年表編纂後記名物の言い訳を書きます。
アウトプットがここまで出来なくなってたと、正直驚きました。例年行ってる5日以上長期休みの旅行(2回分)を取りやめ、会社に長く勤めているともらえるリフレッシュ休暇(1週間)も費やし、それで何とか仕上がったというのが実際でした。いや、半分くらいはうだうだしてるのですが、その偉大な無駄時間こそが、残り半分の神ってるアウトプットの時間を生み出す原資になってるのだなと痛感した次第です。
そうやって休みを使うのはいいとして、如何せん資料読み込みに精を出した結果、ふつーの読書の時間がない、と。Kindleの積ん読は溜まるし、1年1作は司馬遼太郎と三浦綾子は読みたいけど読む時間を確保出来ない、やっぱり長期旅行で小難しい本のストックを片付けたいけど出来ない。完全戦国年表の第1版から第3版を作っていたのは中学・高校の時。正直その頃は読書範囲が本当に狭くて、歴史小説専門だった。ところがお金も出来、小説も歴史物に限らなくなり、もっと言えば新書から論文(これが幅広い)から雑誌から新聞からと目を通すべきものは指数的に増え、政治・経済はもちろん、社会科学や人文科学も手を広げすぎ、実は専門分野となった情報科学・計算機科学・通信の読み物まで圧倒的に好感度アンテナとなった私には一休みする時間がほしくなってしまった次第。ということで、無理して12月6日公開するのでなく、正月休みも費やして世に出すことにしたわけです。
Webサイト更新がつらいから世に出さない、こういうときはWebSiteを閉じるのがポピュラーです。数多の個人サイトがそうやって閉じられてきました。「MACHIDA PC MAP」はすっと辞められたのだけど、やはり「完全戦国年表」には相当の思い入れがあり、なんとかしたい思いを更新休止以来ずっと持ち続けており、「完全戦国年表」を公開停止する選択肢はなかったのでした。甘いも酸いも経験し成長した頭脳で再構成したいという想いを止めるのは出来ませんでした。
戦国時代物・幕末物の資料を読むのはそれはそれで楽しかったことは付け加えておかねばならないでしょう。20年前から史料分析の集積も進み、いろんなことが分かってきたのだなとの発見は広かった。一方で、20年までには気づかなかったけれども、これだけの分量をこれだけの価格で本にして世に出してくれていることに、執筆者の学者の皆様には頭が下がる思いもしたのです。大学や高校教師といった定職があり、その傍ら薄謝で書いているのだろうなとも思うのだが、正直文系分野にこれだけの成果を出して文章のストックが出来たことを時代に感謝するしかない。もうこんな余裕二度とないかもしれない。ホント、昭和から平成に駆けて厚い本を企画してきた御仁には感謝するばかりです。

とりあえず、週末1回分を費やした完全戦国年表の新トップページが見事に間違って消してしまっていたりするわけで…どーして完全戦国年表はこういった誤削除がよく起きるのか(苦笑)。そんなんで、高校時代の知己曰く相変わらずのいつもてんてこ舞い(IT)でまだまだ最後の作業に励む所存です。本日公開のMerkmarkロゴの話や、リニューアルされる内容についての話、もしかして一番重要なこのBLOG M自体のhttps化の話はまたいずれ。


完全戦国年表公開20周年

2017年1月26日で、ウェブサイト「完全戦国年表」は公開20周年を迎えることが出来ました。が、18年は更新休止している状態で、あまり自慢は出来ませんね。もう終わったサイトに近い。

ですが、「独自ドメイン版完全戦国年表」というのはずっと構想にあり、また、私自身が学士号・修士号を(歴史学ではないのですが)取得する過程において、学問のやり方というものを学び、その点からちょっと是正が必要かなと思っている部分も多くなっているのでした。そんなこともあり、まじめに少しずつ書きためてはおり、ラストスパートを宣言してもよい程度まで貯まったので、20歳を期に今年中の第4版公開を宣言しました。

コンテンツ作成自体も大変なのですが、同じくらい大変なのが新しいロゴ。じつは本日同様に2017年中の公開を宣言した完全幕末年表がすっと作れたのに対し、完全戦国年表は生みの苦しみを味わいました。アプローチが異なるロゴタイプとなっているので、是非告知ページから確認してみてください。

 

と、ここからは完全戦国年表20周年記念日の特別企画、「トップからリンクが切れているけどまだ残っているページの総ざらえ」 はい、過去コンテンツ完全流用の手抜き企画です。

▼戦国人・怒涛の記録
http://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/ksn/dotou/dotou1.htm
初期コンテンツのひとつ。ある意味では、戦国時代人物名鑑の先駆けとも言える。織田信忠1回で終了。

▼街道を行けっ!!
http://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/ksn/kaido/
公開することなく終わったコンテンツ。城めぐりの旅行記になる予定だったか。今にしてみれば、もっと気合い入れて書いても良かったかもしれない。だが、きっとmixiの過去日記のような痛い文章になっていたことだろう。

▼完全戦国年表ライブラリー
http://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/ksn/library/
「戦国人・怒涛の記録」「街道を行けっ!!」の解説が読めるのは「完全戦国年表ライブラリー」だけ!どうも、小学館文庫や東洋文庫、平凡社ライブラリーを志向してつくられた感じがある。
▼戦国メディア市
http://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/ksn/mediaiti/
いまではこの「BLOG M」で最終回を除いて読めるが、ちゃんとトップページだけはなぜか残っている。そして、総集編の2回にいたっては公開時サーバにもきちんと残っている。
▼完全戦国年表10周年特別企画・完全完全戦国年表年表
http://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/ksn/ksn10th.htm
10周年のときはやたら企画が多く、楽しいものが多い。完全完全戦国年表年表って楽しい。が、このときは大学生で自宅PCで作業出来ず、大学PCで苦労して書いたのだった。

▼完全戦国年表10周年特別企画・「完全戦国年表」誕生の真実~私はなぜ「完全戦国年表」を作ったか~
http://www.asahi-net.or.jp/~mh6h-ecg/ksn/ksn10th2.htm
更新期間中、反響が(じつは)一番大きかったのはこのコンテンツなのだ。どうも、私立中高一貫校で挫折する経験を生々しく書いた文章というのはネットで少ないようだ。おかげさまで、給与を頂戴するほどにきちんと成長はしたし、得難き中学・高校の友人は多いが、今でも中高時代はあまり思い出したくない。同級生にはそのまま病を患った者もいる。教育で100%というのは困難である。
完全戦国年表・第4版告知サイトには、「完全戦国年表20周年記念特別企画」とある。20周年記念は全面リビルドでいくという並々ならならぬ意志である。1週末だけでは20人も書けないが、がんばるぞ、おー!