2013年02月06日一覧

第11回・偉大すぎる前作をもった2作目

本当はこの戦国メディア市で初めて、資料(注:史料ではない)を紹介しようと思っていたが、ある、実に下らん理由で取り止め。あーあ、なんでこんなに制約がついてしまうんだろうか?

今回はまたもやゲームを取り上げる。「天下統一II」 最近、やっと?Windows95番が出て、ちょっとだけ再ブレイクしたが、私がやったのはPC-98版の「パワーアップセット」の方なので、悪しからず。

このゲームに初めて出会ったのは、もう6年くらい前だろうか。ある雑誌についてきた体験版をプレーして、「これは面白い」と思った。その体験版は100万石で終わりなのだが(つまり戦国大名レベルまで)、苦労の末、1日中やりつづけて、北条家で100万石に到達したのであった。その後、攻略本にて、予備知識を更に深め、結局製品版を買い、「ふぅー」と思いつつやりました。これが、「信長の野望・覇王伝」につながっていったわけです。

これがいいとこ、といったら、当時の信長の野望に比べて、グラフィックが、すっきりとしていた。だから、最初は信長の野望はクセがある、という先入観でいっぱいになってしまいました。あと、国によって兵の強さが違ったり、鉄砲の普及していく様、そのあたりが異様にマニアックで、おお、と思いましたね。何よりも、シンプルな合戦システム。このゲームの後覇王伝をやると覇王伝の方が面白い、と思ったが、今から考えるとこっちの方が絶対面白い。野戦なんかもコマンド少ないし、攻城戦も基本方針だけで進むから展開が早い。例えば、「この国を統一しよう」などという遊び方がよりしやすいゲームなのである。

なんてったって、最初に遊んだ戦国ゲーム。思い出深い。この天下統一シリーズは、第1作があまりにいい、というのが世間での評判だが、このIIもいいのに、この第1作の影に隠れてしまった、としか言いようがない。もっとも、第1作をプレーしていないので深い事は言えんが。

私は、こんなダイナミックでシンプル、かつ熱中できる戦国ゲーム再び現れないかなーと一人思い、そして笑っているのである。

プロジェクト参加者の筆者

DATA:システムソフト、天下統一II
(初出:「戦国メディア市・第11回」1997.10.26)