第16回・ドラマのうちをくらぶれば

今年の戦国時代劇は12時間ドラマのみだった。テレビ東京の12時間ドラマをはじめ、今まで私が見てきたものをすべてピックアップし、紹介していこう、というスペシャル企画な訳です。土曜日更新になったことだしな。

  • 1998年12時間ドラマ「家康が最も恐れた男・真田幸村」
        結構全部見るには体力が続きませんでした。とほほ。でも、まず真田幸村その他の人物がみんな歳取りすぎだと思う。松方広樹はイメージ違うという声や真田信繁(幸村)と淀君にはびっくりした、という声がとある掲示板に書かれておりました。
        まあ、大河とかその当たりと同様割り切ってみてみると面白いと思うんだよね、それなりに。ドラマだからね、一応。合戦シーンは本当にそれっぽい。騎馬突撃だけでもないし、雑兵の格好はみすぼらしい。ちゃんとしている。
        ただ、上田城が彦根城とかその他いろいろ。ということと、本多忠勝が異常に長く生きている、服部半蔵不死説を取っている、真田信之が大坂の陣に来ている上真田信幸のままだ、真田大助の生まれる時期が違う、一部の真田十勇士が大坂夏の陣の前に死んでしまう(今モデルの人物と違う人物の設定なのかしら)、もうその他いろいろ細かくてどうでもいいことかもしれないことがキチンとなっておらん、喝!
        霧隠才蔵女性説とかはいいと思うし、柳生との暗闘とかを描くのもいいと思う。ただね、柳生兵庫助は小田原の陣のとき12歳ですぞ。なのにあれは・・・
      あといえば猿飛佐助が甲賀者というのはいいのだが、その甲賀者の頭の名前が「サンダユウ」?三太夫ではあるまいなあ!
  • 1996年12時間ドラマ「豊臣秀吉 天下を獲る」
      うーむ。上で書いたことのルーツのような気がする。合戦シーンとか派手なのに史実をメタくそに用もなく歪められている。足利義昭を金ヶ崎から退いた直後に追放しているんだから凄まじい。うーむなあ。12時間では限界があるのだろうか。
  • 1995年12時間ドラマ「織田信長」
      この頃はさすがに12時間ぶっ続けで見るだけの知識ありませんでした。長篠合戦の鳥居強右衛門がカッコよかったかな、と。原作の山岡荘八の小説に非常に沿っているのでよかった。
  • NHK大河ドラマ「武田信玄」
      この頃は戦国時代の武将名くらいしか知りませんでした。そう、それ程に私は若いのだ。私が住んでいる座まで知名度が高いのは織田信長でなく武田信玄でした。だから、オープニングの流れ落ちるようなのを薄っすら覚えている、だけです。この間その時のオープニングテーマを聞いてああ、こんなだったな、と思った。それくらいあの音楽は幼き私にインパクトがあったということですか。ちなみにこの作品の前の「独眼龍政宗」やこの次の「春日局」は一切覚えておりません。
  • NHK大河ドラマ「信長」
      この頃になると毎回見れるだけの余地は出来ていた・・・とは思うのだが、実際に見て覚えているのは「桶狭間の合戦」と「本能寺の変」くらいです、もう。もちろん最後の「ソレデハミナサン、アテブレーベ、オブリガード」はよ~く覚えていますがね。クラスで流行ってたなあ。
  • NHK大河ドラマ「琉球の風」
      この作品はよくない、という人も大勢いらっしゃるようですが結構私は好きですよ。この作品からは全部見るようになりました。いやね、けっこうなんか違うツボついてて面白いのよね。
  • 1995年TBSドラマ「愛と野望の独眼龍・伊達政宗」
      タイトル違ってたらごめんなさい。とにかく、山岡荘八原作のこの作品。最初は原作通りそのままなのだが、後半に原作通りにやっていく余裕がなくなって違う方向に持っていくのはTBSならでは。騎馬鉄砲隊がいい味出してたと思う。
  • かなり昔のTBSドラマ「関ケ原」
      再放送をちらっと見ただけです。原作よりは映像化されたために面白い、とは思わなくなってしまい途中で見るのを打ち切ってしまいました。そうしたら次の日も続いてて「こんな長いのいつ作ってたんだ」とびっくりさせられました。
  • 1995年テレビ朝日ドラマ「影武者・織田信長」
      主演の方がど~考えても織田信長のイメージではない、と思いましたが結構意欲作だったと思います。羽柴秀吉本能寺の変黒幕説も織り込んでいて、当時の新聞には「影武者を題材にしたものは多いが、織田信長を影武者としたものは珍しい」と書かれてたっけ。
  • 1997年テレビ朝日ドラマ「司馬遼太郎の功名が辻」
      この戦国メディア市でも紹介しようと思っていたのだが間に合わなかった。そこそこよかったのだが、いかんせん原作を「ベストセラー小説」と題しているので原作の良さをそのまま行かすのかな、と思いきや原作離れしている。あーあ。合戦シーンで山内一豊がいるところが非常に淋しい、とか。キャストをけちってて織田信長が出てこない、とか。それに、一豊土佐入国後が書かれず「土佐一国二十二万石」と派手にテロップが出て終わり、というのも(その時の石高違ってたらごめん)。彼の政策が明治維新を生むこととなったのだから、キチンと描いて欲しかった。
  • タイトル放送時期不明のテレビ朝日ドラマ
        あの木村拓哉がなんとあろうことか、タヌキ且つ肥満体の若き日の徳川家康(松平元康)をやっていたことがあるのですよ~。しかもストーリーがぶっ飛んでいる。桶狭間合戦のときの丸根砦攻略中、突如現在にタイムスリップしてしまう。そこで見た交際中のカップルの女性に恋してしまう・・・・・すごい、すごい、すごすぎる展開だ。このドラマについてよく知っておられる方は

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      して下され。

    というわけで、ドラマの特集でした。いやあ、いろいろあったんだなあ。すっごくよかった、最高!というのはなかったけど。昔はあったのかな? 私はまだまだ青いというところか。

    12時間ドラマは12時間耐久ドラマであることを知った筆者

(初出:「戦国メディア市・第16回」1998.1.3)

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