第19回・野望を超す立志

ああ、このソフトを探すのには苦労をしたなあ。まあ、「MACHIDA PC MAP」作者なわたくしが、まだ、ショップ廻りFanだったような頃、町田、横浜、新宿と探し回って、最後の秋葉原のラオックスのザ・ゲーム館でやっと発見したという代物なのだ。そのゲームとは「太閤立志伝II」(以下「太閤2」とさせていただく。ローマ字数字になっておらずにアルファベットIが二つになっているのは文字化け防止のため)

え、なぜそんなメジャーゲームを探すのに苦労したのかって? 実は、年末キャンペーン中の「光栄ゲームデモ集・EGWordピュア・光栄壁紙集」などが入ったスペシャルCD付きのを3月に入手しようとしたからなのだな。はははは。でも見っつけたもん。

さて、家に帰ってから早速インストールしたのだが、はっきり言って「大ハマリ」だった。まさしく口半開きって感じだったなあ。まあ、初代・太閤立志伝は、スーファミ版でのプレイ(戦闘シーンなどは98版より良かったと思う)だったのだが、やっぱりパソコン版は奇麗やねーと思いつつ、飯と風呂以外はなんだかんだいって15時間ぐらいぶっ続けでやってしまったような気がする・・・若かったねえ。もうね、もうね、なんか過ごすぎよ、秀吉の、というよりは戦国時代の下級武士の生活がじわじわと実感できてすげーいい。もうべた賞めですよ、これは。はっきり言えば、同じ光栄の「信長の野望」シリーズより面白いんじゃないでしょうか?と私は思う。まあ、個人的な好みはあるだろうけど。もう、すべて良くて何から誉めていいかわからないくらいだ。まあ、先ほどの「生活実感」もありますが、その他に「太閤2」のいいところ、一気に行くぞ~~~

  • 主命が面白い。米を相場を使って金もうけ(お家が)なんて「覇王伝」以来だ。
  • 「自分の能力を上げる」というのがいい。自分を鍛える。ああ、なんて素晴らしいんだ。
  • 「太閤1」と違い、城主になる前でも家臣が持てるのはいい。小一郎(豊臣秀長)を最初に家臣に迎えられるなんて幸せ。
  • 戦闘の策略が多くてこれまたいい。石落としたり、掘り埋め立てたり、建物火つけたり、敵を騙したり、伏兵になったりいろいろできるのが「信長の野望」と違って面白すぎだ。
  • で、程よく史実に合わせてイベントが起きてくれる。墨俣に城建てたり(考えてみれば今後削られる運命か、このイベントは)、岐阜へ移ったり・・・いい、いい!
  • 家に帰ればねねが居る、家臣も居る、ああ、「らしい」よね。
  • 城主・大名になると家臣使いが又面白い。
  • 千利休と飲む茶が又うまい。

といったところか。ほかにもありそうだけど。まあいいや。

でも、これだけいいとこあると返って少しでも良くないところがすっごく目立ってしまうのだよね。例えば・・・

  • リアルタイムの戦闘、慣れればそこそこ面白いのだが、それでもボタン反応がなかったりして×
  • 剣による戦闘、せっかくど真ん中に当てても外れになることがあるのはちょっと。
  • 主命も「部将」レベルになるとマンネリだ。

こんな感じですっごく目立つのだよ。

「太閤2」からは秀吉でコンプリートすると明智光秀・柴田勝家、それに自分で作った武将で始められるのがいとをかしって感じだよネ。実名プレーで天下を取る事だって出来てしまう訳だろ。こんないい戦国ゲー他にあるか? まだやったことがない人はWindows95版も出たことだし、パソコンショップへGo!

本格的ネタ切れな筆者

DATA:光栄、太閤立志伝II
(初出:「戦国メディア市・第19回」)

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